JPDA全国会議2012四国
未来(あした)をひらく “ひと・まち・デザイン” 日本流



開催日時:平成24年11月9日(金)〜10日(土)
開催場所:愛媛県内子町
出席者数:全国会議:101名/交流会:159名/見学会(オプショナルツアー):45名

■全国会議
開催日時・場所:平成24年11月9日(金)15:30〜19:00 「内子座」
基調講演:松岡正剛氏「型と間-日本のデザインと編集」
パネルディスカッション:「四国のデザイン」稲本隆壽氏×山内敏功氏×梅原 真氏


 全国会議は、これまで札幌、伊勢、高野山、富山と各地でも開催してきました。今回初めて四国で開催する運びとなりました。会場となったのは、愛媛県内子町、江戸時代より和紙や和蝋燭で繁栄した町です。基調講演、パネルディスカッションは、大正期から歌舞伎劇場として使われてきた「内子座」(内子町指定文化財)にて行いました。

 基調講演では、「型と間-日本のデザインと編集」と題して松岡正剛氏(編集工学研究所所長)に講演いただきました。「日本流の伝統は“型”の伝習によって育まれ、 “型”を離れて遊ぶ“間”が前衛を生み出す。――」、畳や葦簀(よしず)などさまざまな具体例を挙げながら、時に自らの図解も加わって、 “型”と“間”の関係、さらに“内”と“外”、“真”と“仮”、“表”と“裏”、“反り”と“張り”などへと氏の語りは広がります。日本の美とそれを生み出す技、また日本人の美意識に対する深く広い松岡氏の知と、その知を編集して生み出された言葉の数々に引き込まれた濃密な時間でした。

 後半は、四国の地に根差したお三方によるパネルディスカッション。職員時代から内子の町づくりに情熱を傾ける内子町長の稲本隆壽氏、愛媛を拠点にデザインで地域社会に働きかける山内敏功氏、高知を中心にしつつも全国各地でデザイン活動を展開する梅原真氏。それぞれの地域での取り組みなどをまずはショートプレゼンテーション。

 稲森氏は、「町づくりのテーマは、“街並み、村並み、山並みが美しく持続的に発展するまち”」と語ります。内子中心街の古い街並み、木材で栄えた集落、棚田や原生林のある地区など「それぞれの地域の特性を生かした活性化が進められています」
 山内氏は、四国に戻ってから「デザインという切り口でどんな面白いことができるのか」と地域活性化に取り組み始め、松山市の“ことばのちから”プロジェクトや“俳句甲子園”など多様なイベントも展開、まさに地域づくりデザインに発展しています。
 マイナスをプラスに変えて価値を生み出す梅原氏は、足元に眠っている“宝”に目を向けて一次産業の活性化につなげています。「一次産業は特に生産者の側に立って」こそ。ディスカッションの最後では、デザインの機能を多くの人に知ってもらうこと、小さい頃からのデザイン教育の必要性が議論されました。それぞれの熱い思いを肌で感じることのできたひとときでした。

■交流会
開催日時・場所:平成24年11月9日(金)19:30〜21:30 道の駅「内子フレッシュパークからり」

 全国会議の熱い雰囲気を保ちつつ、バスで道の駅「内子フレッシュパークからり」へ移動。講師やパネリスト、全国会議参加者、エヒメデザイン協会の方々、また地元の方々も交えて、屋外での交流会となりました。やや肌寒い中でしたが、内子産の食材を楽しみながら、また全国会議会場でそれぞれがひねり出した俳句の講評会もあり、交流を深めることができました。


担当委員会:西日本委員会/国内交流委員会
担当理事:井上 聡/藤井本道/藤田 隆/森 孝幹/桑 和美/丸本彰一/八木勇達
担当委員:池田修平/井上みゆき/奥田一明/片山恵子/金谷知佳/草尾則幸/坂口雅彦/高木直也/竹林善孝/永田誠一/
     中村尚史/中村拓哉/秦 智子/馬場修平/松尾政明/三河内英樹/三原美奈子/横川三希子/米虫寿実/
     碓井健司/江藤正典/角本大弘/片山恵子/川路ヨウセイ/川淵 満/シバサキエミコ/鈴木智晴/三澤かずみ/山内敏功