国際交流委員会
JPDA国際デザイン会議2007
「Crossover Design Trend Today」

[担当理事]伊藤 透/フミ・ササダ


●開催日時 2007年11月21日(水) 13:00〜17:50
●開催場所 東京 丸の内 MY PLAZAホール
●参加者数 114名

「Crossover Design Trend Today」をテーマに、グエナエル・ニコラ氏(日本)、ジョセフ・フォラキス氏(イタリア)、ジェラール・キャロン氏(フランス)の3人に講演をお願いした。

グエナエル・ニコラ氏(日本)
1966フランス生。英国王立芸術学院卒。1991来日。1998キュリオシティー設立。
建築、インテリアからプロダクト、パッケージまでの幅広い活動を紹介いただいた。パッケージでは化粧品、香水、高級洋菓子などを数多く手がけている。デザインの自発性(インスピレーション)があらゆる制約や条件を克服し、技術開発までも巻き込んで実現化していくプロセスは目の覚めるような思いがした。またそれを軽々と楽しげにこなしてしまう、クリエーターとしての情熱が感じられた。

ジョセフ・フォラキス氏(イタリア)
1962ニューヨーク生。1993 Joseph Forakis Design設立(ミラノ)。1999-2002モトローラ社デザインディレクター。主なクライアント:スウォッチ、スワロフスキー、LG電子、マジス。
経営戦略ツールとしての「アイコニック・デザイン」を提唱され、企業と製品にかかわるあらゆる要素を戦略的にデザインで表現する手法を講義いただいた。企業、ブランド、デザインに関する緻密な体系的理解から生み出されるデザインは、大変説得力のあるものだった。同時に理論だけでは終わらないフレッシュなクリエーティビティーも感じられ刺激的な講演だった。

ジェラール・キャロン氏(フランス)
1973―1998 Carre Noir設立者として国際的に活躍。2003年 Caron Design Network設立。国際的マーケティングデザインをリードし続ける一方、デザインに関する本の出版、セミナーや大学での講義など幅広く活動。
昨今世界を席巻しつつあるヨーロッパのプレステージブランド・・・その力の背景にある「リュックス(贅沢、豪華)」、「プレステージ(威光、名声)」とは何なのか。そこに明晰な光を当て、ヨーロッパの歴史もまじえながらわかりやすく説明いただいた。またデザインとの関わりについても具体例を引いてお話しいただき、デザインに携わる者にとって大変参考になる講演だった。

まとめ:4年ぶりの国際会議であったが、海外の講師を招き、世界で何が起こっているのかを知ることは常に刺激的であり、同時に異文化との交流の場でもある。こうした刺激の場、交流の場が今後更に増えていくことを期待したい。