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ユニバーサルデザインとパッケージ

ユニーバルデザインの周辺


「バリアフリー」「アクセシビリティ」・・色々あります

UD とバリアフリーの違いって何だろう?アクセシビリティなんて言葉も良く聞くけど、これもUDの一種? ここではUDに類似した概念を紹介します。

■バリアフリーとユニバーサルデザイン
■ユーザビリティ/アクセシビリティ
■ヒューマンセンタードデザイン(HCD)/ユーザーセンタードデザイン(UCD)

 

バリアフリーとユニバーサルデザイン

障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味。建築用語として生まれ、現在では物理的、社会的、制度的、心理的な障壁、情報面など、あらゆる障壁を除去するという考え方を指します。
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いを簡潔にまとめると次のようになります。

バリアフリー
定義:現存するバリアを取り除く
対象範囲:主に高齢者、障害者など対象が特定されている

UD
定義:はじめからバリアが無いようにすること
対象範囲:性別、年齢、国籍、障害の有無などにかかわらず、全ての人

 

ユーザビリティ/アクセシビリティ

ユーザビリティとアクセシビリティもUDに似た概念として良く耳にしますが、大雑把に言えば、ユーザビリティは「使える状態を前提として(アクセスした後)、使いやすいかどうか」、アクセシビリティは「なるべく多くの人に使える(アクセス可能な)状態にすること」というとわかりやすいかもしれません。

ユーザビリティは、一般的にISO 9241-11にある以下の内容を定義とする場合が多いようです。
「 ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い。」
一方のアクアセシビリティに関しては定義がはっきりしません。
設備、機器、サービスなどを障害者、高齢者などを含む、多様な人々が利用しやすくしていこうという考え方のことで「使える人を増やす」ための活動と捉えられます。

 

ヒューマンセンタードデザイン(HCD)/ユーザーセンタードデザイン(UCD)

日本語訳は人間中心設計・ユーザー中心設計です。「デザイン」が「設計」と訳されているように、エンジニアリングの要素が強くなります。
人間工学(エルゴノミクス)・認知工学の流れから生まれた概念で、ソフトウェア開発におけるユーザーインターフェース設計を対象として発展し、人間と対話型操作を行う機器/システムの開発に際し、使う人間の立場や視点に立って設計を行うことを指します。
使う人間が誰か、より具体的・明示的な場合を特にUCD(ユーザー中心設計)と言います。

人間中心設計のプロセスを定めた 「ISO 13407:1999 Human-centred design processes for interactive systems」は、人間工学系の研究を基本として、1999年に国際規格化されました。
次の4つのステップを一連のプロセスとして回していくことを基本にし、そのプロセスは、プロダクトデザインはじめ商品開発やデザイン、安全設計の場面で広く活用されています。

・使用状況の理解と明示
・ユーザーと組織の要求事項の明示
・設計による解決策の作成
・要求事項に基づく設計の評価

HCD


人間中心設計では、人間(ユーザー)をデザインプロセスの中心におき、使いやすいモノやサービスの提供を目指す手法で、まずユーザーを知ることからスタートします。ユーザーのニーズや課題を発見するためのフィールド調査(現場調査)では、実際の使用場面での観察やインタビューを行います。
ここでは、エスノグラフィ(民俗誌学)の手法が応用されます。

プロトタイプを作り、実際に使ってみてどうか/課題は解決されているか、の評価・検証も重要なプロセスです。これらのプロセスを回していく人間中心設計は、パッケージの開発でも利用されています。 ユーザはどこを見て、どう持って、どう開けて、どこに不便を感じて・・などなど、デザインする側に多くの「気づき」を与えてくれます。