アカデミーボックス

JPDA学生賞2023

ワークショップ -8 〈関西学院大学 総合政策学部〉

2023.5.11 + 25(計2日間) JPDA学生コンペ委員

5月11日と25日の2回にわけて兵庫県三田市にある関西学院大学の総合政策学部にてJPDA学生賞の紹介及びワークショップを行いました。
総合政策学部の学生20名を対象に1日3時間を2日間計6時間の取り組みでした。関西学院大学は西宮と三田の2箇所に校舎があり今回は三田校舎での開催。新緑豊かな校舎で凛とした空気が美味しく関西の人なら一目でわかる“関学”な雰囲気あふれる素敵な校舎が小高い丘に立ち並んでいます。
今回は元サントリーデザイン部、成安造形大学の藤田先生と、学生賞委員の森、山口の3名で伺い学生賞の紹介からスタート。続いて募集テーマ「ひらく」の捉え方を事例含めて紹介しました。

ワークショップはチームで取り組むことにして4名1チームでワークショップ開始です。今回の参加者はゼミ生(3年生)を中心に1,2年生もいるため、チーム内で自己紹介から始めました。各自が話す自己紹介ではなく、他人が自分の紹介文を話す“他己紹介”スタイルで。
1)自己紹介シートを各自が書く 2)チーム内で自己紹介シートを時計回りに隣の人に渡す 3)各自が隣の人から渡された他人の自己紹介をする
他人が話す自分の自己紹介を聞くことで、主観と客観を意識でき、発想が広がりやすくなり和むのでワークショップ前にオススメです。

ワークショップは委員の発案で今年は“マンダラート”でスタート。メジャーリーグで活躍する大谷翔平さんが高校生の頃になりたい未来を叶えるために書いたものを見たことがあるのではと思います。
マンダラートの真ん中のマスに「ひらく」を書いて、そこから連想する言葉を周りに書いていく、その中から商品やパッケージに繋がりそうな、気になる言葉を次のマンダラートの真ん中に書いて、また連想する言葉を書いて、、とやっていくうちに「ひらく」から各自が目指す商品やパッケージ像が見えてきたようです。
チーム内でマンダラートの発表会をして意見をもらい、アップデートして、作品コンセプトをまとめていきます。

コンセプトからパッケージを描いてみる段階は文系の学生さんに絵が描けるか、と少し心配しましたが、上手に描く人も多く、そうではない人もコンセプトが伝わるよう丁寧に描いています。藤田先生、山口委員、私、そして関学の津田先生が各チームを回って学生の話を聴いてアドバイスして、とあっという間の3時間。
途中段階ではありますが各自の作品を発表して1回目は終了です。

2週間後の25日は各自の作品を仕上げていったり、新しい作品をつくるワークショップとして開催です。2週間の時間で作品の精度を上げることに成功している学生もいれば、考えが広がって迷いが深くなっている学生も。

2回目のスタートは、藤田先生からサントリーでのパッケージデザインの取り組みを含めたミニセミナーから。藤田先生のわかりやすい話から、デザイン系ではない文系学生にもパッケージデザインの作り方が見えてきたようで、前向きな雰囲気が広がります。津田先生も藤田先生も私も学生を鼓舞して、ヒントを出して、と全員の力を合わせて各自作品をつくっていきます。

ワークショップも佳境に入り各自が仕上げ段階に。コンセプトが明確な作品が多く、周りも巻き込んでどんどん良い方向へ仕上がっていきます。最終プレゼンでは、素晴らしいコンセプトとパッケージデザインの作品もあり、今年も素晴らしいエントリーが多くなる予感がしました。

関西学院大学の学生にとって、パッケージデザインを知る体験する機会が学生たちの未来に役立つことを願っています。昨年に続いて学生賞セミナー&ワークショップを開催いただいた関西学院大学はもちろん津田先生、ご協力誠に有難うございました!
(JPDAメンバー 森・山口)

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