アカデミーボックス

JPDA学生賞2024

ワークショップ -12〈広島 安田女子大学〉

2024.5.21 JPDA学生コンペ委員

5月21日、広島県広島市にある安田女子大学で、30名弱の学生を対象に90分のワークショップを行いました。校内の非常に綺麗で広大な敷地と空間が、委員たちの気持ちを盛り上げてくれます。

ワークショップの会場は校内の「ものづくりセンター」。レーザーカッターから3Dプリンターまで、プロも羨む機材が揃うものづくりに特化した環境です。ここには他のコンペ出品作品や受賞作品などが参考展示され、学校自体が学生へ多くのチャンスを作っている恵まれた環境に感じました。

今回は90分と時間が短いため、まずは委員紹介も含め手がけた作品を見てもらう時間を取り、場の空気をほぐします。しばらく商品を見ていると、ブランド作りの話や素材の話など、学生から矢継ぎ早に質問が飛んできます。やはりパッケージは知識として知っていることよりも、実際に触ったときに興味が活性化するようで、それは何よりのモチベーションになりますし、こういったコミュニケーションは学生の創造性を引き出すキッカケになるのではと思いました。

その後は一気にコンペの説明とワークに入っていきます。テーマ「かわる」の説明のあとは、マンダラートによるワード出し。この作業は分刻みで考えさせた方が面白く、印象深いワードが出ると感じました。普段ないような短時間で脳をフル回転させる機会は、意外にも学生には効果があるようです。

その後、コンセプトやスケッチが進むチームもあれば、皆で考え込むチームもあり、そんな時は委員が全然違う視点での考え方を投入してみたり、とにかく一方向に進みがちな思考を柔軟にほぐすアドバイスに徹します。時折学生から「なるほど~」と聴こえればブレイクスルーも近い?不安から期待に変わっていく瞬間です。
悩んだり笑ったり、気づけばあっという間に講評会。講評では着眼点の良さや、こうすれば良い部分が更に良くなるなど、コンペ出品へのきっかけになるように具体的なアドバイスに気を使いました。

短い間でしたが5チームすべての学生がアイデアを出し切りました。そもそも90分でアイデアを完成させること自体、プロでも難題です。本日経験したことは必ず次への糧になると信じて頑張って欲しいです。
本当にお疲れさまでした!

安田女子大学の皆さま、ワークショップへのご協力ありがとうございました!
(JPDAメンバー松尾・三原・斉藤・小川・渡辺)

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