2025.11.26-27 JPDA学生賞委員

2024年11月26日・27日、第三回となる学生パッケージデザインアワード【日本パッケージデザイン学生賞2024】を受賞した学生を対象に第三回企業研修を実施しました。

26日はライオン株式会社様、ツジカワ株式会社様、資生堂クリエイティブ株式会社様、寿精版印刷株式会社、印刷博物館様、2日目の27日は株式会社ポーラ様、株式会社ユニック様、レガン株式会社様、レンゴー株式会社様、カルビー株式会社様、計10社の協賛企業様にご協力いただきました。各社皆様あたたかく学生を迎えていただき、大変有意義な企業研修となりました。

企業研修レポート： 河野円香（多摩美術大学 / JPDA学生賞2024中村 直継賞）

■ライオン株式会社
私達が小さい頃から使っていた身近な製品が完成するまでの工程や、LIONさんがどのような想いでデザインに取り組んでいるのか、生活様式の変化によるパッケージの変遷などのご説明をいただき、商品と消費者を繋ぐパッケージのあり方について学びがありました。
その後、カフェテリアスペースやライオンペットの開発室も見学させていただき、綺麗で魅力的なデザインに何度も歓声が上がりました。
清潔感のある素敵なパッケージはのびのびと充実した環境から創られていることを実感しました。

企業研修レポート： 髙橋周汰（香川大学 / JPDA学生賞2024信藤 洋二賞）

■ツジカワ株式会社 東京デザインセンター

最先端の3Dプリンタ、職人の技などテクノロジーと技術を掛け合わせることで様々な製品を産み出しているツジカワ株式会社では、求められた難しい注文にも対応することができる信頼と実績があることが感じさせられました。これまでみたことないほど大きな3Dプリンタや多くの作品が飾られている職場では現場の楽しさや夢が感じ取れる素晴らしい空間でした。

企業研修レポート：林あかり（大阪モード学園/ JPDA学生賞2024銅賞）

■資生堂クリエイティブ株式会社
セミナーではプロダクト　アートディレクターの方から、資生堂のブランドデザインのこだわりなどを直接お聞きすることが出来ました。また、社内見学では商品や人物を撮影するスタジオが、緊張感がありとても印象に残りました。その後は社員の方々とのランチタイムの中で、セミナーの時にはお聞きすることが出来なかった質問をたくさんすることが出来た貴重な機会となりました。

企業研修レポート：中村茜（専門学校未来ビジネスカレッジ/ JPDA学生賞2024竹本容器賞）
細美実里（安田女子大学/ JPDA学生賞2024フジシール財団賞）
倉橋芽生（香川大学/ JPDA学生賞2024ツジカワ賞）

■寿精版印刷株式会社
大型印刷機を使った大量印刷の工程を初めて知り、その仕組みに驚きました。
また、ペットボトル試作製造のお話をお聞きし、普段使っているペットボトルに対する見方が大きく変わりました。そして、カット工程では紙を手作業でセットする必要があり、その手間と技術に感銘を受けました。特に、日本酒のラベルに施される「ちぎり加工」を専門技術者が一枚一枚丁寧に行っていると聞き、その技術力に深い感動を覚えました。ラベルの製造工程も、各工程の重要性や流れを詳しく説明していただき、その理解が深まりました。
さらに、印刷や試作製造だけでなく、さまざまな業界のパッケージデザインや商品開発にも携わり、デザインから製造まで幅広く手掛けていることを知り、その取り組みの奥深さに驚嘆しました。製造現場を目の当たりにすることで、貴重な発見と学びを得ることができました。

企業研修レポート：村松希望（浜松未来総合専門学校/ JPDA学生賞2024八木 彩賞）

■印刷博物館
印刷博物館様で、現代日本のパッケージ2024で紹介されていた作品を拝見しました。時間が少ない中でしたが、パッケージをただ制作するだけではなく、その先のステップである「消費者がどう動くか」まで考えられており大変勉強になりました。デザイン性・機能性・メッセージ性の組み立て方がサステナビリティを意識する現代独自のものになってきているように感じられ、CO2削減に貢献する缶など、時代の流れと共に移り変わるデザインの興味深さを実感しました。