アカデミーボックス

JPDA学生賞2024

「日本パッケージデザイン学生賞2024」受賞者対象企業研修(関西編)

2025.2.12 JPDA学生コンペ委員会

2025年2月12日(水)、第三回となる学生パッケージデザインアワード【日本パッケージデザイン学生賞2024】を受賞した学生を対象に第三回企業研修を関西で実施しました。

公益財団法人フジシール財団様、クルツジャパン株式会社様、上六印刷株式会社様、大商硝子株式会社様、廣川ホールディングス株式会社様の計5社の協賛企業様にご協力いただきました。
あたたかく学生を迎えていただき、大変有意義な企業研修となりました。

■公益財団法人フジシール財団様
企業研修レポート: 登川結花(沖縄県立芸術大学 / JPDA学生賞2024 金賞)
フジシールさんでは、会社概要や樽栓から現在のラベル製造へと発展してきた歴史についてお話を伺いました。また、世界に先駆けて開発されたシュリンクラベルの技術をはじめ、タックラベルやソフトラベル、不織布を貼り付けたラベル、遮光ラベルなど、様々な技術について詳しくご説明いただきました。初めて知ることばかりで、パッケージ技術の奥深さを実感するとともに、身近な製品が高度な工夫と技術で支えられていることに心を動かされました。さらに、実際の製品を手に取って観察したり、シュリンクラベルをドライヤーで容器に貼り付ける体験を通じて、より技術の理解を深めることができました。多くの学びを得て、とても充実した時間になりました。

企業研修レポート:細美実里(安田女子大学 / JPDA学生賞2024 フジシール財団賞)
ラベルが縮んだときに自然な見た目になるように収縮前のラベルを横に引き伸ばす「平体処理」という加工が施されていたり、乳白色のラベルは光を遮断することで商品の品質を維持していたり、温かい飲み物には「不織布」をラミネートすることで保温効果を持たせていて、シュリンクラベルにはさまざまな工夫が施されていることがわかりました。

また「フジパウチ」と呼ばれるソフトパウチは、従来の商品に比べて液体をギリギリまで入れることができ、約40%のプラスチック削減効果があることにも驚きました。

さらに、ビッグキャップ付きパウチは開封後にリングが落ちる仕組みになっており、開封済みかどうかを一目で判断できるため、使いやすさや安全性が向上しています。
このような細やかな配慮の一つ一つが、商品をより素敵で魅力的なものにしていることに気づくことができました。


■クルツジャパン株式会社様
企業研修レポート: 林あかり(大阪モード学園 / JPDA学生賞2024 銅賞)
箔押しには以前から興味がありましたが、この研修を通して特に箔押しの種類について深く学ぶことができました。また、箔押し体験では今まで知らなかった、箔押しに必要な条件について知ることができ大変貴重な体験をさせていただきました。箔押しがさらに好きになった研修でした!


■上六印刷株式会社様
企業研修レポート: 髙橋周汰(香川大学 / JPDA学生賞2024 信藤 洋二賞)
私たちは高付加価値パッケージのスペシャリストである上六印刷さんから、ワークフローの概要を説明をしていただいた他、様々な種類の素材を利用したパッケージをご紹介頂きました。素材には、竹紙や混抄紙、パルプモウルドシリーズなどの環境に配慮しつつ品質としても優れたものが開発されており、上六印刷さんの環境配慮と優れた顧客対応力のバランスを感じられました。また、その商品を手に取って頂く工夫や、印象を与える工夫など実際に手に取ると非常に関心のあるデザインが豊富で、私たちも多くのインプットをさせて頂くことができる充実した企業研修でした。


■大商硝子株式会社様
企業研修レポート: Tifanny Luverne Soedargo(大阪成蹊大学 / JPDA学生賞2024銅賞)
河合香実(大阪成蹊大学 / JPDA学生賞2024 大商硝子賞受賞)
オロナミンCや人気キャラクターのデザインが施された商品など、私たちの生活において身近で親しまれているものが大商硝子様で作られていることを知り、とても驚きました。
ショールームにて様々な素材・加飾でデザインされたパッケージを見学させていただき、特に印象に残ったのがクリームのパッケージで、蓋にマグネットがついており、スパチュラが蓋にくっついてるのが新鮮で印象的でした。
また、大商硝子様の唯一無二である乳白ガラスは、プラスチックや陶器とは違う美しい艶や、乳白色でありながら、ガラスならではの透明感を感じました。
見学の中で、ガラスだけでなくプラスチックや樹脂など幅広い素材を扱い、商品にあったデザイン・加飾された容器を作っていらっしゃるところを見て、自分の作品をどういったビジュアル・質感のパッケージで包むか、どういったものが相応しいか、見る相手にどういった印象を持って欲しいか、パッケージデザインに対する考えの幅が広がりました。
この貴重な経験を糧に、デザインの幅と可能性を広げ、今後とも制作に励んでまいります。


■廣川ホールディングス株式会社様
企業研修レポート: 倉橋芽生(香川大学 / JPDA学生賞2024 ツジカワ賞)
村松希望(浜松未来総合専門学校/ JPDA学生賞2024 八木 彩賞)
廣川ホールディングス様のグループ会社とその事業内容、パッケージデザインについて伺い、パッケージが持つ販促効果と、そのデザインが売り上げに与える影響について再認識しました。特に、使い手だけでなく作り手の情熱も考慮されている点が印象的でした。また、ギフトボックスなどを使ったプレゼン方法に関する学びもあり、企業の提案力や業界への影響力の大きさを実感しました。

ページの先頭へ